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2007年11月1日

生政治・生権力について

最近、フーコーのいう「生政治」「生権力」について考えさせられる出来事が続いている。ひとつは、鳩山法務大臣の「死刑自動化発言」。もうひとつは、昨日参加した<第8回「脳死」を人の死とする『臓器移植法』改悪を考える院内集会>だ。講師の小松美彦さんによると、脳死を人の死とする科学的根拠はすでに破綻しているという。2007年10月12日の毎日新聞は、脳死状態と診断された後、1ヶ月以上心停止に至らない「長期脳死」の子供は、全国に少なくとも60人いると伝えている。アメリカでは、4歳のときに脳死判定をされた子供が、21年間生き続けたという記録もある。その間、身長が伸び、体重は増え、第二次性徴も現れたという。そして何よりも、医療従事者自身が、脳死は人の死ではないことを実感しているのだそうだ。臓器摘出手術のため脳死者にメスを入れると、脈拍や血圧が急上昇し、死体であるはずのクランケがのたうち回る。だから、脳死体にメスを入れる場合、麻酔を打たなければならないことは、医療従事者の間では常識となっているというのだ。小松さんは会場で、脳死者が外部からの刺激により手足を動かし反応する映像を見せてくれた。ショックだった。もし自分の家族なら、死んでいるなどと思わないだろう。たとえ意思表示などのアウトプットができなくても、声を聞いたり感じたりといったインプットはできるのではないか。そう思わせるに十分な映像だった。ふだん私たちは、こうした情報をメディアから受け取ることはほとんどない。「生きるに値する命」と「生きるに値しない命」を国家が線引きしていることを、強く感じた。まさに今、私たちは「ライフポリティクス」の時代を生きている。
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by まつうら ¦ 16:20, Thursday, Nov 01, 2007 ¦ 固定リンク


 


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